リハラボ

知っておくと役に立つリハビリの知識を紹介

2017-01-01から1年間の記事一覧

お金持ちは知っている!覚えておきたい「複利」の力!

”アルベルト・アインシュタイン「複利は人類最大の数学的発見」” 単利と複利 銀行などに預金をすると利息が付いてきますが、その利息の付き方として「単利」と「複利」というものが存在します。 資産運用などの勉強をしている方にとっては、初歩中の初歩では…

空腹の効果!空腹とホルモンの関係とは!?

1日何回くらい、空腹感を感じますか? 規則正しく1日3食、バランスのとれた食事をとることが、健康的な生活習慣ということは、いまや常識ですよね。 ところが、お腹が空いた状態の方が、美容と健康に効果的な面もあるのです。 今回は、最近耳にすることが増…

脊髄損傷のリハビリテーション

はじめに 脊髄は、脳からの運動指令を四肢に伝達を行ったり、触れた物の感覚を脳へと伝える重要な通り道です。 この通り道に損傷を起こすと、運動障害・感覚障害を引き起こし、日常生活に多大な影響を及ぼします。 今回は脊髄損傷に対するリハビリテーション…

椎間関節性腰痛の発生メカニズムと治療

はじめに 『腰痛』を持った患者さんに出会ったことがない理学療法士はいないと思います。厚生労働省のデータによると腰痛は日本人の自覚症状としてNo1の症状であり、生活スタイルの変化などで今後も腰痛に悩む人は増加することが予測されます。 その一方治療…

腱板断裂の手術と術後リハビリテーション

はじめに 肩関節は、人体の関節の中でも、自由度が高く複雑な関節です。そのため、私たちセラピストはその痛みや可動域制限に悩まされることが多いと思われます。肩関節疾患の中でも、厄介なのが腱板断裂ではないでしょうか。日常生活活動に大きな影響を与え…

骨粗鬆症の原因と治療・予防

みなさんは『いつのまにか骨折』という名前を聞いたことありますか?骨折する時というのは転んだり転落したりと何かしら受傷機転があるのですが、『いつのまにか骨折』とはそういう受傷機転がないため、本人もわからずに骨折している事をいいます。この背景…

五十肩に対する体操と治し方

中高年になると増えてくる肩の痛み。 五十肩ははっきりした原因は分かっていませんが、痛くて動かせなくて困っている方は多くいらっしゃいます。 今回は中高年の肩の悩み、五十肩について説明していきます。 五十肩とは 五十肩の症状 五十肩の原因 治療 生活…

温熱療法

はじめに 病院やクリニックなどで、主に疼痛の抑制や組織の粘弾性にアプローチする為に用いられるのが温熱療法です。 温熱療法は物理療法の手段の一つで、実際に実施されている物理療法の種類として最も多く用いられている手段です。 温熱療法には様々な手段…

大腿骨頸部骨折の概要と治療

一般の方はこちらをご覧ください はじめに 2025年、団塊の世代が75歳に達する時期をピークに今後も高齢者の増加が問題となってくる我が国ですが、高齢者の増加に伴い身体機能の低下に伴う転倒による骨折も大きな問題の一つになってくるでしょう。 転倒は高齢…

大腿骨近位部骨折

もっと詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください 大腿骨近位部骨折は高齢者に多く見られる骨折です。 大腿骨を骨折してしまうと歩けなくなったり、寝たきりになったりするリスクが高くなります。 大腿骨近位部骨折は、大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折…

変形性膝関節症の概要と治療法

一般の方はこちらをご覧ください はじめに 整形外科疾患の中で出会うことの多い疾患ベスト3に入るほど、変形性膝関節症(以下:膝OA)はポピュラーな疾患です。 それもそのはず、現在膝OAの患者さんは2500~3000万人以上いるといわれており国民の5分の1は膝OA…

非特異的腰痛の悪循環パターン

運動器疾患に対する運動療法は理学療法士、理学療法学生、診療報酬面など立場によって難渋する疾患がそれぞれ違うと言われています。 その中でも日本では何年もの間病院へ訪れた患者さんの数が第1位の症状が腰痛になります。 有訴者率 2013年の国民生活基礎…

パーキンソン病の病態と理学療法について

理学療法士の世界ではメジャーな難病『パーキンソン病』 現代の代表的な難病として有名な疾患の一つが『パーキンソン病』です。 進行性で症状が進むことが特徴の疾患ですが、実際にかかわる中でどのようなリハビリをすすめていこうか迷うことも多いでしょう…

訪問リハビリにおける疼痛の評価

疼痛の分類 疼痛は発生様式により3つに分類することができます。1つ目は侵害受容性疼痛、2つ目は神経障害性疼痛、3つ目は心因性疼痛(非器質性疼痛)です。 侵害受容性疼痛 侵害受容性疼痛とは、外部または内部から機械刺激や温度刺激などの侵害刺激が加わる…

慢性腎臓病(CKD)患者とそのリスク

リハビリの現場では脳血管や運動器の疾患以外にも慢性腎不全を既往歴、現病歴とした患者さんに遭遇することも多いかと思います。 若いセラピストは他にも勉強しなければいけないことも多く、腎臓の疾患をもった患者さんに対してどういった注意をしていき、ど…

治療手技カウンターストレインの紹介

カウンターストレインの発見 カウンターストレインはアメリカの開業医ローレンス・ジョーンズによって提唱された治療手技で、偶然起こったある出来事により発見されました。 それはDr.ジョーンズが重篤な腰痛をもった青年の治療を行なっていた時のことでした…

関節拘縮を改善させる適切な手順

関節拘縮を改善させるには適切な手順があります。 まず、筋の攣縮を取り除き柔らげることが重要となってきます。 攣縮というのは筋肉を押さえると痛みがある状態、いわゆる圧痛がある状態です。 そして緊張がある状態のことを言います。 その緊攣縮に対して…

腰部コンパートメント症候群の病態とその特徴

腰椎背筋群の解剖 腰椎背筋群は胸腰筋膜で覆われており、1つのコンパートメント(筋区画)を形成しています。 このコンパートメントに含まれる筋は多裂筋と最長筋・腸肋筋からなる脊柱起立筋で構成されています。 下位腰椎では多裂筋がコンパートメントの大…

肩関節の関節包を見る時に基準となる角度は○○度!

肩関節の構造 狭義の意味での肩関節は肩甲骨関節窩と上腕骨骨頭から構成される肩甲上腕関節を指します。 しかし、臨床上では狭義の意味での肩関節だけでは進めることが困難です。 肩は胸郭の上に肩甲骨が位置し、体幹と結ぶのは唯一鎖骨だけであり不安定な構…

姿勢制御のための大切な要素

日常動作は姿勢制御の積み重ねです。 手で物を取る時上肢の筋肉の活動に先立って、身体の動揺を予測し、身体を安定化させるために体幹・下肢の筋肉がいち早く活動します。 姿勢制御のための3つの機能 ・地面把握機能を向上させる ・支持足の機能を生かす ・…

最近になってよく聞くようになった筋膜リリースって?

筋膜という言葉を今ではあたりまえのように使うようになりました。 筋膜は一昔前までは人の身体にとって重要なものだと理解されておらず、人体を解剖する際に筋肉や内臓を見るためには邪魔なものだとされ捨てられていたそうです。 しかし、近年研究が進み筋…

変形性膝関節症の痛みは膝蓋下脂肪体にあり!?

変形性膝関節症の患者さんで「膝の軟骨がすり減ってね〜」と言って膝を痛がっている方がよくいると思います。 しかし、本当にその患者さんは膝の軟骨がすり減って膝を痛めているのでしょうか? 変形性膝関節症の痛みの分類 膝蓋下脂肪体由来の痛みの特徴 変…