空腹の効果!空腹とホルモンの関係とは!?
1日何回くらい、空腹感を感じますか?
規則正しく1日3食、バランスのとれた食事をとることが、健康的な生活習慣ということは、いまや常識ですよね。
ところが、お腹が空いた状態の方が、美容と健康に効果的な面もあるのです。
今回は、最近耳にすることが増えている若返りホルモン(=成長ホルモン)との関連から、空腹な時間がなぜ、からだに必要なのかをご紹介します。
お腹が空いているときに、カラダの中で起こっていること
お腹が空くと、食欲増進作用のあるグレリンというホルモンが分泌されます。
このグレリンは、成長ホルモンの分泌も促進します。
成長ホルモンは新陳代謝に必要なホルモンで、大人になってからも重要な役割を果たしてくれています。
新陳代謝が活発になると疲れが取れやすくなったり、免疫力が上がって病気の治りが良くなったり、全身の血流が良くなって肌がキレイになるという効果も期待できます。
食事のベストタイミングって?
ということで、新陳代謝のことを考えるなら、必ず決まった時間に食べるよりも、お腹が空いたら食べる、という方がおすすめです。
また口さみしい時などに、お腹も空いていないのに間食するのはやめて、1日2~3回、お腹が空いた状態を脳が認識できる状況を作ることがとても大切です。
また、食事の際にはよく噛むことが大切です。
子どもの頃から、ひとくち30回は噛みなさい、と言われていましたよね。
咀嚼の回数が増えると、脳が活性化したり、唾液の分泌量が増えて、全身の皮膚や血管の細胞が活性化する効果もあります。
食事が美容と健康の敵になってしまうことも⁉
反対に、成長ホルモンの分泌量を減らしてしまう食習慣もあります。
寝る前に糖質を摂ることです。
ここでいう糖質は甘いものというだけでなく、ビールや日本酒などのアルコールや、ご飯、パン、麺類などの主食も含みます。
糖質を食べると消化吸収され、血糖値が上がるのですが、血糖値の過剰な上昇を防ぐために、インスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンはとても重要で、食後に分泌されなければ困るのですが、インスリンが血液中にある間は、成長ホルモンが分泌されなくなる作用があるのです。
寝ている間は成長ホルモンが分泌されて、美肌や免疫力アップのための貴重なチャンスなのに、みすみすそれを手離すなんてもったいないですよね。
夜にお酒を飲み、シメにラーメンやお茶漬けを食べてからすぐ寝てしまう習慣は、その瞬間はとても幸せを感じられるものですが、本当は避けた方が良いのです。
少なくとも、寝る2時間前には糖質を含む食べ物、飲み物は摂り終えておくのがおすすめです。