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ぎっくり腰の症状は痛みだけではない? 重大疾患が隠れている場合も!?

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はじめに

ぎっくり腰と聞くと、多くの場合腰の痛みを想像するでしょう。しかし、それ以外にも多様な症状を呈する事があり、それには重大な疾患が隠れている場合もあります。今回は、ぎっくり腰の症状と治療についてお話していきます。

 

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰というのは俗称であり、正式には急性腰痛症と言います。

不自然な姿勢や急な動作などによって生じた腰の痛みをぎっくり腰とされています。ほとんどの方は、重い荷物を持ち上げた時にぎくっとなるイメージが強いかもしれませんが、かがんだときや咳やくしゃみ、階段を上ろうとした際にも引き起こされる場合があります。

 

症状

ぎっくり腰の一番の症状としては、腰痛です。特徴としては、急激で激痛を伴う場合が多いです。

しかし、痛みだけでは収まらない場合もあります。それは、筋筋膜性の痛みだけでなく、椎間板ヘルニアなどの神経へ影響を与える疾患が隠れているときもあります。

そのため、足のしびれや感覚の異常が認められた場合には、早急に対応しなければなりません。また、見逃してはならない症状としては、1ヶ月以上続く痛み・夜間の安静時痛・膀胱直腸障害です。これらは、重大疾患が隠れている場合があります。そのため、医療機関などで精査する必要があります。

 

治療

ぎっくり腰の治療で、一番に選択されるのは安静です。ほとんどの場合は、1-3日で痛みが引いてきます。また、医療機関を受診し痛み止めを処方してもらうと、さらに短期間での治癒が見込まれます。しかし、中には症状が重たい場合もあるため、その際はコルセットの着用やリハビリでの治療や指導、物理療法などによって、痛み軽減と腰部への負担を減らす方法もあります。
また、ぎっくり腰の治療としてネットに多くの情報があるかと思われます。状態によっては効果的ですが、間違った治療の選択をしてしまうと痛みの長期化や日常生活への影響が強くなってしまう場合もあります。そのため、まずは医療機関を受診し専門の先生に聞いてから行う事をオススメします。

参考文献
標準整形外科学
整形外科リハビリテーション
リハビリテーションビジュアルブック