リハラボ

知っておくと役に立つリハビリの知識を紹介

肩こりに悩んでいる人必見。肩こりと肩甲骨に関するメカニズムと改善方法を紹介。

肩こりはもはや国民病とも言われているほど。

日々仕事がデスクワーク中心の人や日々家事に勤しんでいる主婦のみなさん、一度は肩こりに悩まされた、または今も悩んでいるという人は多いのではないでしょうか。

一見すると、肩の筋肉の問題だけかと思われがちですが、実は肩甲骨が肩こりに大きく影響しているということはご存知でしょうか?

今回は肩こりと肩甲骨の関係、そして肩甲骨を動かして肩こりを改善する方法を解説していきたいと思います。

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肩甲骨はどんな骨?

肩甲骨はどこの骨?

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なんとなく知っている方は多いと思いますが、肩甲骨は人間の肩の背中側にある二対の骨です。

大きくて不思議な形をしているのは肩甲骨に多くの筋肉が付着しているからです。

筋肉が多く付着しているということは、それだけ重要な骨であり、また肩の運動にとって大切な役目を担っているということが分かります。

 

肩甲骨はどんな動きをする?

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肩甲骨は主に6つの動きに関係してきます。解説していくと・・

内転→肩甲骨同士が近づいていく運動。主に肩を後方へ下げた時の動き。

外転→肩甲骨同士が離れていく運動。主に肩を前方へ出した時の動き。

下制→肩甲骨が下方へ下がる運動。主に肩を下へ下げた時の動き。

挙上→肩甲骨が上方へ上がる運動。主に肩を上へ挙げた(すくめた)時の動き。

下方回旋→肩甲骨が内側へ回転する運動。主にばんざいから肩をおろした時の動き。

上方回旋→肩甲骨が外側へ回転する運動。主に肩をばんざいした時の動き。

 

細かく記載しましたが、特に覚える必要はなく、肩甲骨が肩の運動にこれだけ関与しているんだということを理解していただければ十分だと思います。

 

どうして肩こりが起きてしまう?

肩こりのメカニズム

肩こりができる原因を簡単に説明すると・・

1 長時間同じ姿勢や同じ動きをすることで持続的に肩の筋肉が緊張していく

2 緊張した筋肉が固くなっていき、周囲の血管などを圧迫し血行不良になる

3 血行不良のため十分に酸素や栄養が供給されない

4 筋肉が疲労しやすくなり、より筋肉が硬くなっていく

5 疲労し硬くなった筋肉を動かさなくなり、より肩こりが酷くなる

 

このように肩こりは日々の生活の中で悪循環を繰り返していくことで徐々に悪化していくのです。

人は痛い所はなるべく動かさず安静にしてしまいがちですが、それが肩こり悪化を招いていると言えます。

 

どんな筋肉が肩こりの原因となる?

主に肩こりに関係してくるのは僧帽筋肩甲挙筋と言われる筋肉です。

どちらの筋肉も肩甲骨に付着しているため、肩甲骨を意識的に動かさないと、これらの筋肉も動かないのです。

ここまでの解説で、なんとなく肩こりと肩甲骨の関係が分かってきたでしょうか?

ここからは実際に肩甲骨を動かしていく方法を紹介していきます。

 

肩甲骨を動かして肩こり改善するには

ポイントは「肩甲骨はがし」

肩こり改善にはこの「肩甲骨はがし」が重要になってきます。

「はがし」といっても実際にはがすわけではなく、それだけ肩甲骨をダイナミックに動かすということなのでご安心を。

それでは今からでも行える簡単な3つ「肩甲骨はがし」の方法を以下に紹介します。

 

1

両手を体の後ろで組みます

そのまま背筋を伸ばすように胸をしっかりと張ります

その状態で体を左右に2~3回ひねります

※これを1セットとして、休息しながら3セットほど行いましょう。

 

2

背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます

肘を肩の高さまで挙げて、小さくバンザイをするように手を挙げます

そのまま背中にしわをつくるように両手を後ろに引いていきます

※これを1セットとして、休息しながら3セットほど行いましょう。

 

3

両手の手のひらと肘がくっつくように体の前で合わせます

ゆっくりと上下に5往復します

次に大きく円を描くように右回り、左回りとそれぞれ5回行います

※これを1セットとして、休息しながら3セットほど行いましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

肩こりと肩甲骨は大きく関係していることが理解していただければ幸いです。

肩甲骨はがしの方法は他にも多数やり方があるため、気になった方はぜひ自分にあったやり方を探してみてください。

日々の肩こりの悩みが少しでも解決できるよう、毎日コツコツと実践していきましょう!